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初めてのコンタクトレンズ!購入方法、種類、価格などについて全解説

「コンタクトレンズはどこで買えるの?」「いろいろ種類があるけれど、違いがわからない……」「費用はどれくらいかかるの?」など、初めてコンタクトレンズを購入する際には、このような疑問・不安が山積みです。

そこでこの記事では、コンタクトレンズを初めて購入される方に向けて、コンタクトレンズの購入方法や種類、価格の目安など、購入前に知っておいてほしい情報を紹介します。

眼科の選び方やあらかじめ準備しておくもの、コンタクトレンズ代以外で必要となる費用なども詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。 

コンタクトレンズの購入方法

まずは、コンタクトレンズ購入までの大まかな流れを解説します。初めてコンタクトレンズを購入する際は必ず眼科を受診し、処方箋を発行してもらったうえでコンタクトレンズを購入しましょう。

事前準備

コンタクトデビューを決心したら、受診する眼科を選びましょう。その際、必ずコンタクトレンズの取り扱いがある眼科を選んでください。

万が一の目のトラブルや定期受診に備え、クリニックの場所や診察時間、休診日も要チェックです。不明点がある場合は、診察時間内に電話で問い合わせておきましょう。

初診時に持っていくものは、以下のとおりです。

・健康保険証
・身分証明書
・お金
・メガネ(ある場合)
・おくすり手帳(ある場合)など

なお、眼科で支払う費用は初診の場合、3割負担で1,000~1,500円程度です。眼科受診後、すぐにコンタクトレンズを購入する場合はコンタクトレンズ代も必要となるため、忘れずに用意してください。

眼科受診・処方箋発行

コンタクトレンズを作る際にはさまざまな検査が必要で、診察終了までに1時間ほどかかるのが一般的です。混雑状況によってはさらに時間がかかることもあるため、余裕をもって受診することをおすすめします。

眼科受診から処方箋発行までの流れは、以下の通りです。

・問診
眼科では、受付後に問診票への記入を求められます。記入する内容は、目の健康状態やコンタクトレンズ装用を希望する理由、体の健康状態、アレルギーの有無、使用中の薬などです。

・目の検査・診察
屈折異常(近視・遠視・乱視)の検査、目の形状(カーブ)の測定、視力検査、眼圧検査、メガネの度数の確認などを行ないます。
さらに、眼科医が目の奥や表面の状態を詳しくチェックし、コンタクトレンズの装用に支障がないか判断します。

・レンズ選び
コンタクトレンズの装用が可能と判断された場合は、生活背景や希望なども加味してレンズを決めていきます。

・フィッティング・度数調整・レンズ決定
医師やスタッフによる装着方法の指導のあと、トライアルレンズを実際に装着します。その後、装用感や目の形とのフィット性などを眼科医が確認したうえで、検査から得られたデータなどをもとに、コンタクトレンズの度数を調整・決定します。

・コンタクトレンズの装着練習・ケア方法や使用に関する指導
初めてコンタクトレンズを使用する場合は、スタッフと一緒につけはずし練習を行ないます。ケア方法やレンズ装着時の注意点、定期受診の重要性などの指導もあるので、疑問点はここでしっかり解決しておきましょう。

・処方箋発行
眼科での診察がすべて終了したら、処方箋が発行されます。会計時に渡されるので、忘れずに受け取りましょう。

コンタクトレンズ購入

コンタクトレンズは、眼科ではなくコンタクトレンズ販売店で購入するのが一般的です。併設店や眼科の近隣にある店舗なら在庫切れが少ないため、スムーズに希望のレンズを購入できるでしょう。

処方箋を受け取ったあと、すぐにコンタクトレンズを購入しない場合は、処方箋の期限に注意してください。処方箋の期限が迫っている場合や近くにコンタクトレンズ販売店がない場合は、オンライン販売を利用するのも方法の一つです。

コンタクトレンズの種類

コンタクトレンズには、大きく分けてハードコンタクトとソフトコンタクトの2種類があります。ここでは、各コンタクトレンズの特徴とメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

ハードコンタクトレンズ

ハードコンタクトレンズは、水分をほとんど含まないプラスチック製の素材でできているレンズです。

・メリット
ハードコンタクトレンズは直径が小さく、酸素透過率の高い素材を使用しているため、長時間装用に向いています。加えて、目の違和感や異常に気付きやすいことから、重篤な疾患を防ぎやすいのも特長です。また、ハードコンタクトレンズはレンズ内に水分をほとんど含まず、目のうるおいを奪うこともないため、乾燥感はあまりありません。

ハードコンタクトレンズは丈夫で2~3年は使用できる点もメリットです。長い目で見るとコストが低くおさえられます。乱視矯正に優れていることもメリットの一つです。

・デメリット
ハードコンタクトレンズは、装用感に慣れるまでに時間がかかります。特に初めて使用する場合は、強い異物感を覚えるでしょう。ただし、個人差はあるものの、1~2週間もすれば特に問題なく使用できるようになります。

また、ハードコンタクトレンズは日々のケアが必須であるため、ケア用品にコストがかかる点もデメリットです。

その他、ソフトレンズに比べて外れやすく、ふとしたことで紛失してしまいやすい点もデメリットといえます。1枚当たりの金額はけっして安いものではないため、取り扱いに注意が必要です。

ソフトコンタクトレンズ

ソフトコンタクトレンズは、水分を多く含む素材で作られています。種類が豊富で、1日使い捨てタイプのほか、2WEEKやマンスリータイプ、長期使用が可能な通常のソフトレンズなど、さまざまなタイプがあります。

・メリット
ソフトコンタクトレンズは、レンズがしなやかで異物感を感じにくく、慣れやすいのが特長です。ずれたり外れたりすることも少ないため、スポーツをする方にも向いています。

また、1日使い捨てタイプなら日々のケアが必要ありません。旅行などに出かける際にケア用品が不要な点は、大きなメリットの一つといえるでしょう。

・デメリット
ソフトコンタクトレンズはとてもデリケートで、爪が当たるだけで破れてしまうことがあります。こすり洗い時に破損してしまうことも少なくありません。そのため、洗う際には細心の注意を払う必要があります。

また、目が乾燥しやすいというデメリットもあります。これは、乾いたレンズが涙を吸収してしまうことが原因です。人によっては合わないと感じることもあるでしょう。その他、裏表がわかりにくい、乱視の程度によっては矯正できないなど、ソフトコンタクトレンズ特有のデメリットもあります。

コンタクトレンズの価格

コンタクトレンズの価格は、タイプによりかなり異なります。購入する際には、初期費用だけではなく、長期的なコストパフォーマンスも考慮するようにしましょう。
なお、コンタクトレンズの購入には保険が適用されず、全額自費負担となります。

ハードコンタクトレンズの費用

ハードコンタクトレンズは片眼10,000円前後で、視力が変わらなければ2~3年ほど使用できます。1枚当たりの値段は高いですが、長く使えるのでコストをおさえたい方にはおすすめです。

ただし、ハードコンタクトレンズの使用には、日々のケアが欠かせません。毎日交換が必要な洗浄液や定期的に必要となるタンパク除去剤は、年間を通じて必要となるため、レンズと一緒に購入しておきましょう。なお、最近は1本でケアできる製品も販売されています。
ケア用品代の目安は、3ヵ月分で2,000円前後です。

ソフトコンタクトレンズの費用

ソフトコンタクトレンズは、1日使い捨てのワンデータイプや2WEEKタイプ、1ヵ月交換のマンスリータイプなどがあります。価格は材質のほか、乱視や遠近など矯正内容によっても異なります。

1日使い捨て(ワンデー)タイプ以外は、洗浄液や保存液のコストも考えておく必要があります。

・1日使い捨て(ワンデー)タイプ
両眼1ヵ月分(30枚×2箱)で4,000~10,000円前後です。使用後は捨てるだけなので、レンズケア用品は必要ありません。年間費用は、48,000~120,000円前後と少し高めですが、使う日数が少ない方は1日使い捨てタイプが向いているでしょう。

・2WEEKタイプ
両眼3ヵ月分(6枚×2箱)で4,000円~10,000円前後です。レンズケア用品代は3ヵ月分で2,000円前後かかります。年間費用は、レンズケア用品代込みで24,000~48,000円前後です。

・1ヵ月交換(マンスリー)タイプ
両眼3ヵ月分(3枚×2箱)で6,000円前後です。レンズケア用品代は、3ヵ月分で2,000円前後かかります。年間費用は、レンズケア用品代込みで、32,000円前後です。

・長期使用タイプのソフトレンズ
両眼で30,000円前後ですが、レンズは1年~1年半ほど使えます。レンズケア用品代は、3ヵ月分で2,000円前後です。レンズを1年半使用する場合、年間費用はレンズケア用品代込みで28,000円前後になります

まとめ

今回は、初めてコンタクトレンズを購入する方のために、眼科受診から処方箋発行までの流れやコンタクトレンズの種類、購入にかかる費用などを紹介しました。今まで疑問に思っていたこと・不安に感じていたことのいくつかは、解決できたのではないでしょうか。

コンタクトレンズは、私たちの生活を快適にしてくれるパートナーのような存在です。しかし、自己判断でレンズを選んだり、眼科で定期検診を受けないまま装用を続けたりすると、目の健康を損なうおそれがあります。

コンタクトレンズの購入を決心したら、まず眼科を受診してください。そして処方箋を発行してもらったうえで、目に合うレンズを購入しましょう。