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コンタクトレンズケースも適切なケアが必要!正しい使い方と清潔に保つ方法を解説

コンタクトレンズを愛用しているものの、「コンタクトレンズケースのケアは怠りがち」という方も少なくないはずです。ケースのケアを怠ると、ケース内にカビが生えたり雑菌が繁殖したりするおそれがあります。たとえレンズをきれいに洗浄していても、ケースが汚れていると保存時にレンズが汚染されるため、眼病などを招きかねません。そこで今回は、コンタクトレンズケースを清潔に保つ方法や交換時期の目安、適切なレンズケースの選び方などを紹介します。

■コンタクトレンズケースのケアを怠るとこんなことに!

コンタクトレンズケースを洗わなかったり、水に濡れたままの状態で放置したりすると、カビやバイオフィルム(細菌を多く含むスライム状の膜のようなもの)が発生することがあります。

また、保存液を何度も使い回したり、長時間放置したりするのも避けなければなりません。このような使い方をすると、レンズケース内に汚れがたまり、カビや細菌が増殖しやすくなります。保存液は使い回しをせず、洗浄が完了したら毎回捨てるようにしましょう。

なお、カビやバイオフィルムが発生したコンタクトレンズケースは、絶対に再使用しないでください。「洗浄すれば大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、消毒だけでカビを完全に除去するのは難しく、バイオフィルム内の細菌もなかなか死滅しません。眼障害などを未然に防ぐためにも、ケース内にカビやぬめりを見つけたらすぐに処分し、新しいケースに交換しましょう。

■コンタクトレンズケースを清潔に保つ方法

コンタクトレンズケースを清潔に保つためには、毎日のケアが欠かせません。ここでは、レンズケースの正しい洗い方や注意点などを見ていきましょう。

◇ソフトコンタクトのレンズケースのケア方法

ワンデータイプのレンズはケース不要ですが、それ以外のソフトコンタクトレンズは保存用のケースが必要です。使用後はきれいにケースを洗い、清潔に保ちましょう。

・洗い方

ソフトコンタクトレンズのケースのケアは、3ステップで終了します。

1. コンタクトレンズを取り出し、ケース内の保存液を捨てる。

2. ケースを流水、またはMPS系洗浄液で洗う。

3. 水を切り、風通しの良い清潔な場所で自然乾燥させる。

細菌による汚染を防ぐために、ケース本体と蓋を伏せた状態で自然乾燥させましょう。

・注意点

コンタクトレンズケースをケアする際には、いくつか注意点があります。

まず、ケースをケアする前には、手をきれいに洗いましょう。手に汚れが付いていると、レンズケースも汚染されてしまいます。

また、ケースを洗う際には、レンズを入れるケース本体だけではなく、蓋や蓋とケースのかみ合わせ部分も忘れずに洗ってください。これらの部分は、特に汚れがたまりやすい部分なので要注意です。

そして、洗い終わったら必ず自然乾燥させましょう。水気を布などで拭うのはNGです。

早く乾かそうとして水分を布などで拭いてしまうと、布に付いている雑菌がケースに付着することがあります。乾きにくい場合や乾かす時間がない場合は、あらかじめケースを2つ用意して交互に使用しましょう。

◇ハードコンタクトのレンズケースのケア方法

ハードコンタクトレンズの保存には、レンズホルダー付きの専用ケースが必要です。ハードコンタクトレンズ用のケースは細長く、少し洗いにくいですが、コツを覚えれば簡単に洗えるようになります。

・洗い方

ハードコンタクトレンズのケースのケアも、3ステップで終了します。

1. コンタクトレンズを取り出し、ケース内の保存液を捨てる。

2. ケース本体とレンズホルダーを流水でしっかり洗う。

3. 水を切り、風通しの良い清潔な場所で自然乾燥させる。

毎日のお手入れは、これで十分です。ケース本体の内側やレンズホルダーの細かい部分は、綿棒などを使って定期的にこすり洗いしてください。

・注意点

注意点は、ソフトコンタクトレンズのケースをケアする場合とあまり変わりません。

ただし、ハードコンタクトレンズのケースは蓋部分にレンズホルダーが付いているため、こちらも忘れずに洗うようにしてください。また、前述したように、ケース内部など細かい部分を定期的にこすり洗いするのも大切です。

なお、「洗いやすいから」などの理由で、ハードコンタクトレンズをソフトコンタクトレンズ用のケースで保存するのは避けましょう。ハードコンタクトレンズは硬いため、レンズケースとの摩擦で傷が付くおそれがあります。

ハードコンタクトレンズのケースは、定期的に細かい部分のお手入れが必要なため面倒に感じるかもしれませんが、目の健康を守るためにケアを欠かさないようにしましょう。

■コンタクトレンズケースは定期的に買い替えを

毎日コンタクトレンズケースをしっかりケアしていても、レンズケースは定期的に交換する必要があります。長期間同じケースを使い続けると、汚れがこびり付いてしまったり、ケースが変形するなどして保存液が漏れやすくなったりする場合があるためです。

ハードコンタクトレンズ用のケースは、半年~1年に1回は新しいものに交換しましょう。ソフトコンタクトレンズ用のケースは、少なくとも3ヵ月ごとに新しいものと交換することが重要です。

また、交換目安の時期でなくても、液漏れがある場合はすぐに新しいものと交換してください。

レンズケースは洗浄保存液に付属している場合もありますが、コンタクトレンズ専門店やドラッグストアなどでも購入可能です。最近では、キャラクターがデザインされた可愛らしいものや、おしゃれでスタイリッシュなもの、ちょっとユニークな形をしたものなど、さまざまなケースが販売されています。

いろいろな種類のなかから気に入るものを選ぶと、レンズケースケアが楽しくなるかもしれません。

■コンタクトレンズケースの選び方

それでは、どのようなコンタクトレンズケースを選べばよいのでしょうか。レンズケースは毎日使うものですし、定期的な買い替えが必要です。そのため、コンタクトレンズの種類やライフスタイルなども考慮して、使い勝手の良いものを選ぶとよいでしょう。

そこでここからは、レンズケース選びの際に重視すべきポイントをいくつか紹介します。

◇タイプに応じた専用ケースを選ぶ

コンタクトレンズは、種類によってケア方法が異なります。そのため、レンズタイプに応じた専用ケースを選ぶことが重要です。

ソフトコンタクトレンズを使用している場合は、横に平たく、レンズが保存液にしっかり浸るものを選びましょう。

ただし、過酸化水素系洗浄液を使用している場合は、通常の平置きタイプではなく専用ケースが必要なこともあります。専用ケースを使用しないと洗浄液が中和できないこともあるため、注意してください。

◇左右がわかりやすいものを選ぶ

コンタクトレンズは、左右の区別がとても重要です。左右を間違えて装用すると、視力がきちんと矯正されず、目に負担をかけてしまいます。

また、使用期間が長いタイプのレンズは、片側だけなくしてしまったり、傷が付いてしまったりして買い替えが必要となる場合もあるかもしれません。

そのようなときに、どちらのレンズを買い替えるべきか混乱しないためにも、左右をしっかりと区別できるケースを選ぶようにしましょう。自分でシールやビジューをつけたり、目印を描いたりするのも良い方法です。

◇ハードコンタクトレンズのケースは仕切りのあるものがおすすめ

ハードコンタクトレンズのケースは、仕切りのあるものを選ぶようにしましょう。左右が別々になっていることが多い、平置きタイプのソフトコンタクトレンズ用のケースとは異なり、ハードコンタクトレンズ用のケースには仕切りのないタイプもあります。

たしかに、仕切りのないタイプは保存液を注入する際に1回で済み、ケアもしやすいでしょう。しかし、仕切りがないと左右の保存液が混ざるため、衛生面を考えるとおすすめできません。

一方、仕切りのあるタイプは左右の保存液が混ざらないため、清潔な状態を維持しやすいのが特徴です。また、仕切りがあれば、誤ってレンズがレンズホルダーからはずれた状態で保存液を流してしまっても、失うレンズは1枚で済みます。

このようなことから、ハードコンタクトレンズのケースは仕切りのあるタイプがおすすめです。

■まとめ

レンズケアに力を入れている方でも、コンタクトレンズケースのケアは見落としがちです。しかし、レンズケースのケアを怠ると、思わぬトラブルを招くおそれがあります。

レンズケースのケアは、けっして難しいものではありません。毎日のケアを習慣にするとともに、定期的な交換を忘れないようにしましょう。

「それでもやっぱり、レンズケースのケアが面倒」という方には、ワンデータイプをおすすめします。ワンデータイプは、ケースも洗浄も必要ありません。「ケースのケアが難しい外泊時だけワンデータイプを使う」という方法もおすすめです。