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2回目以降のコンタクトレンズの買い方とは?眼科受診のタイミングも解説

コンタクトレンズを安全に使用するためには、眼科を受診して処方箋を発行してもらうことが必要です。しかし、初めてコンタクトレンズを購入してから特にトラブルがない場合や、同じレンズを継続使用したい場合などは、再度眼科を受診するべきか悩む方もいることでしょう。

そこでこの記事では、2回目以降のコンタクトレンズの買い方を、眼科受診する場合としない場合に分けて紹介します。眼科での検査内容や、目の状態に関係なく眼科受診が必要となる場合なども解説しますので、眼科受診を迷っている方はぜひ参考にしてください。

■2回目以降のコンタクトレンズの買い方【眼科の場合】

最初に、眼科を受診して2回目以降のコンタクトレンズを購入する場合について、レンズの変更がある場合とない場合に分けて解説します。

なお、いずれの場合でも、目に痛みなどの異常がない限り、コンタクトレンズを装用したまま受診してください。ただし、検査の内容や診断結果によっては、コンタクトレンズを装用できなくなります。メガネがある場合は、念のため持参してください。

そして、健康保険証も忘れずに持っていきましょう。

コンタクトレンズの処方には保険が適応されます。3割負担の場合、再診料は300~900円程度です。しかし、保険証を忘れると全額自己負担となるため、当日の支払額が3倍以上になってしまいます。

◇コンタクトレンズの変更がない場合

コンタクトレンズの使用で目の痛みなどの異常がなく、見え方や装用感などにも特に問題がない場合は、前回と同じレンズを継続購入できます。レンズの再選定や度数の調整などが不要になるため、検査・診察は短時間で済むことがほとんどです。

検査や診察の内容はクリニックごとに多少異なりますが、おおむね以下のような流れになります。

1. 問診

今回の受診理由のほか、目のトラブルの有無、レンズに対する要望(度数や種類の変更を希望するかどうかなど)を聞かれます。

2. 検査

コンタクトレンズを装用したまま視力検査を行ない、度数変更の要否をチェックします。

3. 診察

眼科医が目の健康状態を確認して、コンタクトレンズを装用しても差し支えない状態かどうかを判断します。

4. 処方箋の発行

度数やレンズの変更がなければ、前回と同様の内容の処方箋が発行されます。

5. 販売店で購入

販売店に処方箋を提出して、レンズを購入しましょう。すぐに購入しない場合は、処方箋の有効期限に注意してください。

なお、度数やレンズの変更を希望していない場合でも、検査や診察の結果によっては変更を提案されることがあります。その場合は、レンズの選定やフィッティング、度数の決定などのステップが加わりますが、検査に要する時間が初診時より長くなることはあまりありません。

◇コンタクトレンズの変更がある場合

コンタクトレンズの度数を変更したい場合、あるいはレンズの種類を変えたい場合は、変更がない場合に比べて検査・診察に少し時間がかかります。ただし、処方箋発行・レンズ購入までの大まかな流れは、変更がない場合とほぼ変わりません。

1. 問診

受診理由のほか、目のトラブルの有無、レンズに対する要望を聞かれます。見え方や装用感の悩み、希望するレンズのタイプなどがある場合は、忘れずに問診票へ記入しておきましょう。

2. 機器を用いた検査

レンズを選ぶ際に必要な検査です。近視・遠視・乱視の程度や目の形状などを測定します。

3. 視力検査

機器を用いた検査で得られたデータをもとに、視力表で度数を調整します。

4. 診察

眼科医が目の健康状態を確認します。コンタクトレンズを装用しても差し支えない状態と判断されたら、次はレンズの選定です。

5. レンズの選定・フィッティング

検査や診察の結果をもとに、コンタクトレンズの種類を決定します。希望のタイプ(ワンデー、マンスリーなど)がある場合は、あらかじめ医師に伝えておきましょう。レンズが決まったら、トライアルレンズを使って装用感やフィッティングなどを確認します。

6. 度数の決定

トライアルレンズをはめた状態で、度数を微調整します。度数が合わないレンズを使用すると、目が疲れやすくなったり頭痛を起こしたりする場合もあるため、見やすく疲れにくい度数を選ぶようにしましょう。

7. 処方箋の発行

レンズの種類や度数が決まったら、処方箋が発行されます。なお、レンズの種類に変更がある場合には、処方箋発行前に使い方の説明があります。

8. 販売店で購入

販売店に処方箋を提出して、レンズを購入してください。もちろん、インターネット通販でも購入可能です。

ただし、レンズ変更にともなって、ケア用品が追加で必要になる場合もあります。何を購入すべきかわからない場合は店舗スタッフに尋ねるなどして、必要なものをそろえるようにしましょう。

■2回目以降のコンタクトレンズの買い方【眼科以外の場合】

次は、眼科を受診せずに、2回目以降のコンタクトレンズを購入する場合を見ていきましょう。ここでは、コンタクトレンズ販売店で購入する場合と、インターネット通販で購入する場合に分けて解説します。

◇コンタクトレンズ販売店での購入

まず、コンタクトレンズ販売店でレンズを購入する場合の一般的な流れを紹介します。

1. 店舗選び

最初に、購入店舗を選びましょう。定期的な購入を予定している場合は、学校や職場、自宅の近くなど、利用しやすい場所にある店舗がおすすめです。店舗によって処方箋の要否や取扱商品が異なるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

2. 処方箋の提示または商品の選択

処方箋がある場合は、処方箋を提示しましょう。ただし、有効期限が切れた処方箋では、コンタクトレンズを購入できません。また、処方箋の有効期限は眼科医の判断により異なるため、処方箋を受け取ったらまず有効期限を確認して、期間内にレンズを購入するようにしましょう。

処方箋なしでレンズを購入できる店舗の場合、ベースカーブや度数、サイズなどのレンズデータが記載されているパッケージなどを持参すれば、前回と同じものを購入できます。

前回レンズを購入した店舗では、過去の購入データを参照できることもあるため、購入店舗を1つに決めておくのも良い方法です。

なお、コンタクトレンズ販売店で眼科の受診を勧められることもあります。そのような場合は、眼科を受診し処方箋を発行してもらったうえで、目に合うレンズを購入しましょう。

3. 説明

会計前に、店舗スタッフから商品の説明があります。アフターフォローや割引などの案内がある場合も多いため、しっかり聞いておきましょう。

4. 購入

店舗に在庫があれば、希望のコンタクトレンズをすぐに購入できます。レンズケア用品が不足しそうな場合は、一緒に購入しておきましょう。

◇インターネット通販での購入

次は、インターネット通販でレンズを購入する場合の一般的な流れです。

1. サイト選び

サイト選びの際には、希望商品の取り扱いの有無だけではなく、「高度医療管理機器販売許可番号」と「問い合わせ先」が記載されているかどうかもチェックしてください。

コンタクトレンズは高度医療管理機器の一種であり、厚生労働省の許可がないサイトや店舗での販売は禁止されています。許可番号の記載がないサイトは、厚生労働省の許可を得ずにレンズを販売しているサイトである可能性が高いため、利用を避けるべきでしょう。

また、万が一のトラブルに備えて、問い合わせ先が明記されているサイトを選ぶことも大切です。

このように、インターネット通販を利用する場合は、信頼できるサイトかどうかをしっかりと見極めてから購入するようにしましょう。

2. 商品選択

購入サイトが決まったら、次は商品選択です。

インターネット通販のコンタクトレンズは、処方箋提示の有無で値段が変わる場合があります。そのため、有効期限内の処方箋がある場合は手元に用意しておきましょう。処方箋がない場合は、レンズデータが記載されているパッケージなどを用意してください。

購入する商品を選んだら、画面の指示にしたがってレンズデータを入力します。1ヵ所でも入力ミスをすると別の商品が届いてしまうため、間違いがないように確認しながら入力しましょう。

なお、購入履歴のある会員制サイトであれば、前回購入したレンズのデータを呼び出せる場合もあるため、入力の負担を減らせます。

3. 注文内容の確認・購入

レンズデータをすべて入力したら、注文内容をチェックしてください。お届け先や支払方法などを指定して注文ボタンをクリックすれば、注文は完了です。

4. 商品到着

商品が手元に届いたら、レンズデータをチェックして正しい商品かどうかを確認しましょう。万が一、商品が間違っていた場合は購入サイトに問い合わせ、指示にしたがって返品・交換をしてください。

■2回目以降のコンタクトレンズの購入で眼科受診が必要なケース

ここからは、2回目以降のコンタクトレンズ購入で、眼科受診が必要な場合を紹介します。以下に該当する場合は、速やかに眼科を受診しましょう。

◇前回の眼科受診から3ヵ月以上経っている場合

目の状態やコンタクトレンズの使用に特に問題がない場合でも、前回の受診から3ヵ月以上経っている場合は眼科を受診しましょう。

目に痛みやかゆみなどの自覚症状がなくても、角膜に何らかの異常が生じているケースは少なくありません。特に、コンタクトレンズ障害の重症例は、定期受診の間隔が3ヵ月以上空いている人が多いという調査報告もあります。

そのため、気になる症状がなくても、3ヵ月に1回は眼科受診することをおすすめします。

◇コンタクトレンズの度数などを変えたい場合

「レンズの度数を変更したい」「今までと違うレンズにしてみたい」など、前回と違うレンズを希望する場合は、眼科を受診して再度検査を受けなければなりません。

自己判断で度数を調整して目に合わないレンズを使用すると、目が疲れやすくなったり、肩こりや頭痛などを招いたりするおそれがあります。これは、度数が強過ぎる場合、弱すぎる場合のいずれでも起こりうることです。

また、前回のレンズデータをもとに、今までと違うレンズを購入するのもおすすめできません。コンタクトレンズは、メーカーや種類が異なると、素材やレンズの厚さ、装用感なども変わってきます。そのため、たとえレンズデータが同一であっても、「違和感がある」「見えにくい」などのトラブルが生じかねません。

このようなことから、度数の変更も含めて前回と違うレンズを希望する場合は、眼科を受診して処方箋を発行してもらってください。

◇目に異常がある場合

目に痛みや違和感がある場合、コンタクトレンズを装用しても見えにくさがある場合などは、なるべく早く眼科を受診しましょう。

眼科では、視力の検査だけではなく、角膜の状態や感染症の有無の確認、ドライアイのチェック、緑内障をはじめとした眼病の検査なども受けられます。また、眼科を受診すれば、コンタクトレンズの装用に関する不安や疑問などを直接医師に相談することも可能です。

目の健康を守るために、痛みなどの異常がある場合は速やかに眼科を受診するようにしましょう。

■まとめ

2回目以降のコンタクトレンズの買い方は、眼科を受診して処方箋を発行してもらう方法のほか、販売店やインターネット通販で購入する方法もあります。処方箋なしで販売店やインターネット通販でレンズを購入する場合は、レンズデータのわかるものを用意して、間違った商品を購入しないようにしましょう。

処方箋なしでレンズを購入する場合でも、定期的に眼科を受診して目の状態を確認してもらうことが大切です。特に、受診間隔が3ヵ月以上空いている場合、前回とは違うレンズを購入したい場合、目に何らかの異常がある場合は、眼科受診をおすすめします。

コンタクトレンズを安全に使い続けるために、できれば2回目以降も眼科を受診して、目に合うレンズを処方してもらいましょう。