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朝に目が乾く症状、なんとかしたい!

朝、せっかくさわやかに目覚めても、目が乾いてしょぼしょぼして見えにくい…ということがあります。 朝に目が乾くのは、夜中寝ている時はまばたきをしないので、目に涙が供給されていないためです。 目薬やまばたきの数を増やすなどの対策を取りましょう。

目は、起きている時のみ乾燥すると思っていませんか? 朝起きた時に目が痛い、見えにくい、という経験がある方もいるでしょう。 身体と共に目も休めているというのは誤った認識で、睡眠中は目にとって乾燥しやすい時間帯なのです。

朝起きて目が乾いているのは何故?

朝目覚めた時に、目がしょぼしょぼしている、乾燥してかすむという経験をしたことがある方もいると思います。 その主な原因は、寝ている時の目からは涙が出ず、水分が不足しているからです。

通常、私たちが起きている時は、まばたきをして目に涙が供給され、目のうるおいを保っています。 逆に、まばたきの回数が少ないと目が乾きがちです。ところが、睡眠中には目に涙が補給されませんので、朝目覚めた直後は目の中の水分が少なくなっており、目が乾きがちになってしまいます。

そのほか、完全に目が閉じられていない状態で眠っていたり、夜遅くまでスマホやPCを凝視して目を酷使し、目が乾燥した状態で眠ったりした場合も、起床時に目が乾燥する原因になります。

朝起きて目が開かないときに考えられる眼病

前章で説明した通り、朝起きて目が開かない原因の多くは目の乾燥にあります。しかし、人によっては単なる乾燥ではなく目の炎症で目やにが発生し、起床時に開けづらくなることがあります。ここ最近目やにに悩まされている人は、一度眼科を受診してみることをおすすめします。

●麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

麦粒腫は、いわゆるものもらいのこと。まぶたにある汗や脂を出す腺に細菌が感染することでまぶたが赤く腫れ、充血やかゆみ、目やにが発生します。麦粒子はまつげの毛根や汗腺が細菌に感染する外麦粒腫と、まぶたの裏にあるマイボーム腺が感染する内麦粒腫の2つがあります。

●霰粒腫(さんりゅうしゅ)

まぶたのふちにあるマイボーム腺が詰まって脂肪が溜まり、しこりができる霰粒腫。麦粒腫とよく似ていますが、痛みかゆみを感じることが多い麦粒腫と違って、症状が見られないことも。感染の原因も細菌性のものと無菌性のものがあります。ホルモンバランスの乱れや化粧品などのつまりで発症することがあるので、規則正しい生活や丁寧なメイクオフを心がけましょう。

●結膜炎

花粉などのアレルゲンが目に触れることで発症する結膜炎。上下のまぶたの裏側と目をつないでいる角膜に炎症が起きるのが特徴です。一度炎症を起こすと目が充血したり、目やにや涙が出やすくなったりします。結膜炎には花粉症など、決まった時期に発症する季節性のものと、ホコリやダニなどで慢性的に起こるタイプの2つがあります。 

●角膜炎

角膜に傷が付き、その傷に細菌が入り込むと角膜炎を発症します。角膜炎を引き起こす病原体の種類はさまざまで、細菌性角膜炎、真菌性角膜炎、ヘルペス性角膜炎、そしてアカントアメーバ角膜炎などが代表格です。最近はコンタクトレンズにアカントアメーバが付着して発症する事例が多く見られます。目の痛みやゴロゴロするような違和感、充血、そして目やになどの症状が多く見られます。

●眼瞼炎(がんけんえん)

まつ毛の根元の部分が炎症すると、眼瞼炎である可能性が高いです。眼瞼炎には細菌やウイルスなどによる感染性のものと、アレルギー性のものがあります。ものもらいも眼瞼炎のひとつです。 症状としてはまぶたが炎症を起こしたり、皮膚が腫れたり、ただれたり、痛みを感じたりすることがあります。光に敏感になり、目の中の異物感を覚えることも珍しくありません。 

●涙嚢炎(るいのうえん)

涙嚢とは目から排出された涙が流れ込む、小さな袋状の器官のこと。 この涙嚢から鼻へと続く鼻涙管がふさがることで発症するのが涙嚢炎です。発症すると涙囊の周りが赤くなって腫れ、そこから膿がにじみ出ることもあります。涙囊炎の患者の多くは、慢性結膜炎であると言われています。

いい解決方法はない?

朝起きた時、目が乾く症状をおさえるためにはどんな方法があるのでしょうか。 まずは、起きてすぐ目薬を差して目に潤いを与えましょう。 人間の涙に近い成分である「人工涙液」を配合した目薬が薬局やドラッグストアなどで販売されていて手軽に購入できます。

また、コンタクトレンズを装用している方は、目薬を使い分けることも覚えておいてください。コンタクトレンズを装用している時はコンタクトレンズ用の目薬、裸眼の状態で差す時は通常使用できる目薬を差しましょう。

また、寝る前に長時間テレビを見たりスマホの画面を見続けたりすることも避けましょう。 無意識のうちにまばたきの回数が減り、目が乾いたまま眠ってしまうことになります。

さらに、空気が乾燥しがちな冬は、寝室に小型の加湿器を置くのも良いでしょう。 起きた時の目が乾きにくくなる効果が期待できますよ。

今回は、起きた時の目の乾きの原因をご紹介しました。 就寝前の過ごし方に気を付けたり、起床時にまばたきや目薬を差すことを意識して、目に潤いを与えることを心掛けましょう。

更新日:2016/09/29

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