MENU

2weekコンタクトレンズ、使わない日はどうする?洗浄は必要?

2weekタイプなどの定期交換タイプや長期使用タイプのコンタクトレンズは、清潔を維持するためにデイリーケアが欠かせません。しかし、休日や目の調子が悪い日など、レンズを装用しなかった日にも洗浄は必要なのでしょうか。また、ケア用品によって洗浄の頻度は変わるのでしょうか。

今回は、2weekコンタクトレンズの正しい取り扱い方法や、使わなかった日のケア方法などを解説します。デイリーケアが面倒な場合の対処法も紹介しますので、コンタクトレンズの清潔維持にぜひお役立てください。

■コスパ重視の方におすすめな2weekコンタクトレンズ

最初に、2weekコンタクトレンズの特徴と、2weekコンタクトレンズの使用がおすすめな人の特徴を知っておきましょう。

◇2weekコンタクトレンズのメリット

2weekコンタクトレンズは、ワンデータイプに比べてコスト面で大変優れています。
2weekコンタクトレンズを1年間使用した場合のコストは、両眼で16,000~40,000円程度です。ケア用品代が年間8,000円程度かかりますが、毎日使えば1日当たり65.8~131.5円程度で済みます。
対して、ワンデータイプのコンタクトレンズを毎日使う場合、年間費用は両眼で48,000~120,000円程度です。ケア用品は不要ですが、1日当たりの費用は131.5~328.8円程度となるため、割高感が否めません。

また、2weekコンタクトレンズは期間内なら繰り返し使用が可能です。授業などの予定に合わせてつけ外しすることも可能なため、「プールの時間だけ外す」「部活動のときに再装用する」といった使い方もできます。
一方、ワンデータイプのコンタクトレンズは使い切りで、外したら同日内でも再装用しないでください。そのため、1日のうちに何度もつけ外ししたい方には向きません。

さらに、2weekコンタクトレンズはストックしておくレンズの枚数が少なくて済むため、広い保管スペースは不要です。もちろん、ゴミも減らせます。
しかし、ワンデータイプのコンタクトレンズは毎日交換が必要なので、常にそれなりの数を用意しておかなければなりません。保管に場所を取るだけでなく、使い終わったあとのブリスターケースなどがたまっていくこともデメリットといえるでしょう。

◇2weekコンタクトレンズのデメリット

2weekコンタクトレンズのデメリットは、デイリーケアが必要で洗浄液や保存液、レンズケースなどのケア用品を購入しなければならないこと、そして、使用期間の管理が必要なことです。

しかし、デイリーケアの方法はコンタクトレンズ購入時などに眼科や販売店で指導してもらえます。また、洗浄液などのケア用品代は年間で8,000円程度なので、1日当たりの費用はわずか22円程度で済みます。

使用期間の管理についても、コンタクトレンズの交換日を通知してくれる専用アプリなどを活用すればそれほど面倒ではないため、大きなデメリットとはいえないでしょう。

◇2weekコンタクトレンズがおすすめなのはこんな人!

上記のメリット・デメリットを考慮すると、2weekコンタクトレンズがおすすめなのは以下のような方です。

・ コストパフォーマンスを重視する方
・ ほぼ毎日コンタクトレンズを使う方
・ 一日のなかでコンタクトレンズをつけたり外したりする方
・ しっかりレンズケアができる方

これらのうち、特に重要なのは最後の項目です。

洗浄が不十分だったり保管状況が適切でなかったりすると、コンタクトレンズに汚れや雑菌が蓄積して目のトラブルをまねくおそれがあります。
目の健康を維持してコンタクトレンズを使い続けるためにも、2weekコンタクトレンズを使う場合はレンズケアを怠らないようにしましょう。

■2weekコンタクトレンズは、使わない日も洗うべき?

それでは、2weekコンタクトレンズは装用しなかった日も洗浄する必要があるのでしょうか。

結論からいうと、「2weekコンタクトレンズは使わない日も洗うのが理想」です。もっとも、使用するケア用品によって再消毒が必要になるまでの日数は異なります。したがって、ケア用品の添付文書を確認して適切に消毒を行なってください。ケア用品の添付文書は、メーカーの公式サイトでも確認できます。

なお、コンタクトレンズの洗浄・すすぎ・保存・消毒まで行なえるMPS(マルチパーパスソリューション)の効果は、およそ1週間とされています。一方、過酸化水素水系洗浄液のなかには、中和後24時間を過ぎたら再度消毒・中和が必要になるものもあります。
この期間が過ぎると消毒効果が弱くなり、雑菌が繁殖するリスクが高くなるため、そのまま使うのはNGです。

コンタクトレンズを使わない日がたびたびあり、消毒日の管理が面倒な場合は、使っていない日も含めて毎日洗うのがおすすめです。毎日洗浄・消毒しておけば、急な予定変更があっても慌てなくて済みます。

■2weekコンタクトレンズの使用にあたり知っておくべきこと

2weekコンタクトレンズを正しく使うためには、毎日の洗浄以外にもさまざまなことを知っておかなければなりません。目のトラブル予防のためにも、以下の点に特に注意しましょう。

◇2weekコンタクトレンズの使用期間は「開封後2週間」

2weekコンタクトレンズの使用期間は、開封した日から2週間です。コンタクトレンズを使用した日数の合計ではないので、気を付けてください。

たとえ使用日数が少なくても、開封日から2週間たったらコンタクトレンズは廃棄・交換しなければなりません。使用期間を守らずに使い続けると、コンタクトレンズが劣化して酸素透過率が低下したり、汚損・破損のリスクが高くなったりするおそれがあります。

劣化したコンタクトレンズを使い続けると、感染症や眼障害をまねきやすくなり、視力低下や失明に至る可能性も否定できません。

このような重篤なトラブルを避けるため、2weekコンタクトレンズは使用後2週間で必ず交換することが大切です。

◇保存液は毎回交換する

コンタクトレンズを出し入れすると、雑菌などがケースに侵入して保存液が汚染されることがあります。
雑菌が繁殖すると重篤な眼障害をまねくこともあるため、たとえ短時間しか使用していない場合でも保存液は毎回交換してください。「もったいないから……」といって、注ぎ足して使うのもいけません。

保存液を捨てたら、ケースを洗浄して自然乾燥させましょう。次に使うときは、新しい洗浄液でケースを満たしてください。

◇汚れがひどい場合はタンパク除去も考慮

一般的に2weekコンタクトレンズはタンパク除去が不要とされていますが、汚れがひどい場合はタンパク除去が必要です。特に目やにの多い方はコンタクトレンズが汚れやすいため、こまめにタンパク除去をしてください。

コンタクトレンズに付着したタンパク質は、アレルギーの原因になることもあります。アレルギー症状があると目やにの量が多くなりがちなので、悪循環を防ぐためにもタンパク除去は有用です。

タンパク除去が面倒な場合は、使用期間を短くして早めに捨てるのも選択肢の一つでしょう。

◇レンズケースを清潔に保つことも大切

レンズケースが汚れていれば、当然のことながらコンタクトレンズも汚染されます。したがって、2weekコンタクトレンズの汚れを防ぐためには、レンズケースを清潔に保つことも大切です。

レンズケースからコンタクトレンズを取り出し、洗浄液を捨てたら、ケース本体と蓋を流水かMPSできれいに洗ってください。蓋とケースのかみ合わせ部分は特に汚れが溜まりやすいため、念入りに洗いましょう。

洗い終わったら水気を切り、自然乾燥させてください。乾燥に時間がかかる場合は、ケースを2つ用意して交互に使うとよいでしょう。

なお、レンズケースは3ヵ月に1回は交換してください。液漏れやひどい汚れがある場合は、交換時期が来ていなくても新しいものに替えましょう。

■2weekコンタクトレンズの「面倒くさい」を解決する方法

最後に、2weekコンタクトレンズのケアが面倒な場合の対処法を紹介します。

◇つけおきタイプの洗浄液を使う

2weekコンタクトレンズの洗浄が面倒な場合は、つけ置きで洗浄・消毒が完了する「過酸化水素水系洗浄液」か「ポピドンヨード系洗浄液」を使うのがおすすめです。
どちらのタイプも、専用のケースにコンタクトレンズをセットして消毒・中和するだけなので、毎日でもストレスなく使えます。

過酸化水素水系洗浄液やポピドンヨード系洗浄液は洗浄・消毒効果が高いため、一般的にこすり洗いは不要とされています。ただし、気になる汚れがある場合は、こすり洗いを併用して汚れをしっかり落としてください。

◇ワンデータイプのコンタクトレンズに変更する

コンタクトレンズを毎日使わない場合や、洗浄・消毒などのデイリーケアが面倒な場合は、ワンデータイプのコンタクトレンズへの変更も考えてみましょう。

コンタクトレンズを毎日使う場合、2weekコンタクトレンズなら1日当たりの費用が100円前後で済みます。しかし、コンタクトレンズを毎日使わない場合は、ワンデータイプのコンタクトレンズのほうが安くて済む場合があります。

迷う場合は、デイリーケアの手間とコストパフォーマンスを比較して、より良いコンタクトレンズを選んでください。

■まとめ

2weekコンタクトレンズは、使わない日も含めて毎日洗浄するのが理想です。ケア用品の種類によって再消毒が必要になるまでの期間は異なりますが、毎日洗浄・消毒しておけばいつでも安心して使えます。

ただし、2weekコンタクトレンズの使用期間は開封日から2週間です。保存液は毎回交換し、汚れがひどい場合はタンパク除去も行なってください。レンズケースの洗浄・交換も忘れないようにしましょう。

2weekコンタクトレンズは、洗浄・保存液を変えるだけでケアが楽になる場合もあります。デイリーケアを面倒に感じる場合は、ケア用品の見直しも考えてみてください。