MENU

コンタクトを装用するなら受けよう! 定期検査の重要性とは

生活をするうえで、目はとても大切な役割を果たしています。

専門医しか分からない変化や症状もいち早く発見することができるので、検診の重要性を把握してきちんと定期検査を受けるようにしましょう。 

コンタクトレンズは、ペースメーカーと同じ「高度管理医療機器」に当たります。

これは、眼科医などの指導のもと、人の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあることからその適切な管理が必要なものです。

目のトラブルには自覚症状がないものもあります。

定期検査を受けずに放置してしまうと、何らかのトラブルを引き起こしてしまいかねません。

また、視力も変化することがあります。視力低下を避けるためにも、眼科で定期的に検査をするようにしましょう。

なぜ定期検診が必要なの?

目の病気、特に白内障や緑内障は本人の自覚症状がないまま進んでいることが多いものです。こういった目の病気は気づいた時にはかなり進行していて、手術が必要になることも珍しくありません。

ここまで大きな病気ではなくても角膜に入ったちょっとした傷は痛みを感じないことが多く、定期検診で初めて気づく人も多いようです。

万が一目の病気になってしまったときでもなるべくすぐに解決できるよう、定期的な眼科検診を受けることをおすすめします。特にコンタクトレンズ装用者は約10人に1人が目の障害があると言われていますので、コンタクトを購入するタイミングに合わせて受診してみてはいかがでしょうか。

定期検診のタイミングがわからないという人でも、「近頃頭痛がする」とか「肩が凝る」など、今までになかった体調不良を感じるようであれば一度眼科に行ってみるのが良いかもしれません。なぜなら、目の疲れが原因で目の不調が起こっている可能性があるためです。

眼の定期検診は視力だけではなく色覚や眼圧、眼底や眼筋、そして光彩への反応などさまざまで、詳しく調べれば調べるほど、異常がわかりやすくなります。定期検査の頻度の目安は学生であれば半年に一回、大人であれば年に一回と言われていますが、コンタクトレンズをお使いの方は3ヶ月に1回が目安と言われています。そのため具体的なスケジュールは眼科医に相談してみると良いでしょう。 

定期検査の内容は?

まずは、問診で痛みやかゆみ、異物感、乾燥感などの症状がないかを確認します。 症状によって眼やコンタクトレンズの大まかな状態が分かります。

次に視力検査です。

処方されたコンタクトレンズの見え方に問題がないかを確認します。

診察では、前眼部(眼の表面)をスリットランプという細隙灯顕微鏡で確認します。 特に、角膜(黒目)、結膜(白目)、まぶた、涙の状態、コンタクトの動きなどもチェックします。

また、場合によっては、コンタクトレンズを外した裸眼の状態での検査をします。

加えて、眼の中やその他の箇所も必要に応じて確認をし、コンタクトレンズの状態(キズや汚れなど)もチェックをします。

このように、病気の早期発見やコンタクトレンズが自分に合った正しい状態であるかを確認することができます。 定期的に検査を受診することで、健康な瞳で安心してコンタクトを使い続けられるでしょう。

年齢によって変わる?定期健診の内容

眼科の定期健診は、年齢を重ねるとともに重要になります。年齢を重ねるにともない、目の筋肉は柔軟性を失っていき、物体の焦点が合わせにくい、色覚があいまいになるといった症状が現れてきます。40代や50代で定期健診を受ける際には、視力の変化や問題が生じていないかを確認する必要があります。

眼科の定期健診は、眼科医による決められた手順で行われます。まず、本人や家族に眼科疾患や糖尿病、高血圧、低視力などの病歴があるかを医師が確認します。

次に検査へ入ります。近眼や乱視、老眼などの有無を確認する視力検査から始まり、両眼の動作を調べる眼筋の検査、視野の周縁で物体が見えるかどうかを確認する周辺視野の検査、両眼に光を当てて瞳孔反応を見る検査へと進みます。さらに、色覚やまぶたの状態を調べる検査、眼球の内部と眼底を調べる検査、眼圧測定などが行われます。

40代以降になると若いころよりも目に関する病気について気を付けなければなりません。

40代以降の定期健診では、これまでになかった項目も増えることがある、と覚えておきましょう。

必ず処方箋を受け取ってから次のコンタクトレンズを購入しましょう

定期健診を受けたあとに、視力が低下していた、乱視の可能性がある、遠視もプラスされた、などといった変化があった場合は、必ず新しい処方箋にしたがってコンタクトレンズを購入する必要があります。

面倒だからといって、処方箋を確認せずにこれまでと同じコンタクトレンズを購入してしまうと生活に支障がでたり、体の調子も悪くなってしまう可能性があります。次のコンタクトレンズは必ず新しい処方箋にしたがって購入するようにしましょう。

また、コンタクトレンズには多種多様なブランドがあり、その中から自分の目に合ったレンズを探しだすのは至難の業です。しかし、眼科医の処方箋があれば適合するレンズを探す手間も省けます。しかも、医師から新しいブランドの情報を提供してもらえるので、レンズ選びの手助けにもなります。


ほかにも、処方箋を受け取ることで、目の病気に気づかないまま装用したり、自分の目に合わない製品を購入したりといったリスクの軽減にもつながります。コンタクトレンズを購入する際には、必ず処方箋を受け取りましょう。

定期検査を受けるときに気を付けたいこと

目の検査を受けるからといって、コンタクトレンズを外す必要はありません。むしろきちんとつけて行って、今装用しているコンタクトが自分に合っているかどうかを確認してもらいましょう。正しい目に痛みや違和感を覚えるようであればレンズは外し、ケースに入れながら持参して眼科医に診てもらいましょう。

眼科医からの質問にすぐ答えられるように、眼の具合や気になる点があれば、あらかじめまとめておくようにしてください。目やにや涙の流れ方なども重要なポイントです。

また、この時普段使用している薬について聞かれることがありますが、目薬だけではなく内科で処方された薬の情報もすべて伝えるようにしてください。処方された薬と普段飲んでいる薬の飲み合わせが悪ければ、副作用を起こしてしまうおそれがあるためです。おくすり手帳があれば忘れないように持参しましょう。

女性の方はアイラインやアイシャドウなど、目の周りのメイクは必ず落として、検診に臨むようにしてください。

今回は定期検査の重要性と受ける時のポイントを紹介しました。一生ものである眼を大切にできるよう、日頃から眼の健康を意識しましょう。 

更新日:2016/04/28
 

【関連記事】

危ない! コンタクトのトラブルを未然に防ごう

瞳のトラブル防止!コンタクトレンズの装用時間を守ろう

コンタクトレンズの購入できる年齢って制限されているの?