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瞳のトラブル防止!コンタクトレンズの装用時間を守ろう

目の安全のために、コンタクトレンズの装用時間を守る必要があります。 また、目に何らかの自覚症状がなくても定期健診を受けることがおすすめです。 これらをしっかりとすることで快適にコンタクトレンズを装用できます。

コンタクトレンズは瞳に直接装用して使用するものなので、使用期限や装用時間、取り扱い方を守らないと、目に傷がついたり感染症などのトラブルが発生します。 今回はコンタクトレンズの装用時間についてご紹介します。 

コンタクトレンズの装用時間を守ろう

コンタクトレンズの装用時間は、その方の眼の状態やコンタクトレンズの種類によってもさまざまですが、長くても1日12時間前後が目安となります。

しかし、ライフスタイルにより、どうしてもコンタクトレンズを長時間装用しなければならない方もいるかもしれません。 その場合、帰宅したらすぐにメガネをかけるなどして、少しでもコンタクトの装用時間を減らし、メガネと併用してみるとよいです。 目が傷ついてコンタクトレンズをつけられなくなった場合にはメガネが必要な場合もあるので、コンタクトと合わせて持っておくとよいでしょう。

また、装用時間を守らないと、目に悪影響を及ぼすこともあります。 角膜には血管が無いので、涙を介して酸素を取り入れています。 そのため、装用時間を守らないと、酸素不足によって目の抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなったり、角膜内部の細胞数が減少してしまったりすることもあります。 眼科医から指示された日数を必ず守るようにしてください。

カラーコンタクトレンズの装用時間

カラコンは市販のクリアコンタクトレンズと比較すると、着色している部分が酸素を通さないため酸素透過性が低いのが特徴。

全体的な酸素透過性は、クリアレンズの1/5程度と言われています。酸素透過性の低いレンズは目に酸素が行き届かず、目の抵抗力を弱めてしまいます。

こうなるとドライアイや角膜炎、感染症などの眼病を招く可能性があるため、長時間の装用は避けましょう。

一般的なレンズは連続で8時間装用できるものが多いですが、カラコンであればそれよりも少ない時間を目安とし、大体3~5時間、長くても6時間前後で外すようにしてください。

カラコンの商品によって装用時間の目安は異なりますので、注意書きをしっかり読んで正しく装用しましょう。

コンタクトレンズを快適に使用するには目の定期検査も大切

快適なコンタクトレンズ装用を続けるためには定期検査を受けることが大切です。 長期間コンタクトを使っていると、気づかないうちに視力が落ちて見えづらくなったり、乱視が入って視界がぼやけたりします。


特に年齢が若い人ほど短期間のうちに視力の低下が進むこともあり、半年の間でも視力が変わっていることもあります。

そのような状態のまま度の合わないレンズを使っていると、肩こりや頭痛がおこることもありますし、目に負担がかかることから、さらに視力が低下することもあります。
使い捨てタイプのレンズであれば、3か月ごとなどに定期健診を受けると良いかもしれません。

コンタクトレンズ初心者に適した装用時間

コンタクトレンズにはそれぞれ定められた装用時間がありますが、初めて装用する人の場合、最初から長めの装用を行うことは基本的におすすめできません。 初日から数日間は1日8時間程度の装用で、装用時間を徐々に伸ばしていき、1週間ほど経ってみて問題がなければ、そこから10時間以上の装用が可能になります。

コンタクトレンズは高度医療機器ではあるものの、目にとっては異物になります。 そのため、最初のうちはレンズが入っていることに目が慣れず、違和感を持つことがあります。 最初から長時間の装用を行うことで目が疲れてしまい、結果として目に負担をかけることになります。 装用する人も、コンタクトレンズの見え方に慣れるまでは時間がかかります。 いきなり長時間の装用を行うことで、頭痛などの体調不良につながってしまう可能性もあります。

基本的には眼科医や指導員の指示を守り、一定の期間をかけて慣れていけば心配いりません。 万が一目に不調を感じた場合などは一旦装用を中止し、早めに眼科を受診しましょう。 

装用時間を守らないと眼病の原因にも

カラコンに限った話ではありませんが、コンタクトレンズの装用時間を守らなければ、目の酸素不足や眼精疲労など、さまざまな症状を引き起こすことになります。ここからは代表的な症状を見ていきましょう。

①瞳の酸素不足
私たちの瞳は日々呼吸をしていますが、コンタクトをつけると瞳への酸素供給量が減少します。

この状態が長く続くと、透明な角膜を維持する角膜内皮細胞が少なくなり、濁るようになります。

こうなると血管が角膜まで伸びてきて、美しい瞳が損なわれるようになってしまうのです。

②眼病の原因になる
長時間コンタクトレンズをつけていると、表面に付着したほこりや花粉、タンパク質などが内部に入り込み視力を低下させる原因になります。

レンズが汚れているのかなと感じたらすぐに取り外すようにしましょう。

コンタクトレンズの装用時間を守らなかったことで起きたトラブル事例

コンタクトレンズを長時間装用したことで汚れがレンズにつき、上まぶたの裏側に巨大なブツブツができる巨大乳頭結膜炎が発症した事例があります。

また、長時間装用したために角膜が傷つく角膜ステイニングや、傷ついた角膜から細菌や真菌が侵入する角膜浸潤の発症事例も少なくありません。

角膜が慢性的な酸素不足になったことで、酸素を補給しようと血管が角膜へ伸びてくるトラブルである角膜血管新生も事例として挙げられます。

このようなトラブルは自覚症状が少なく、気づかないうちに進行しているケースもあるので、少しでもおかしいなと思ったらすぐに眼科を受診することをおすすめします。

連続装用タイプのコンタクトレンズとは

通常、コンタクトレンズを日常的に装用する人の場合、朝起きてから装用して外出し、仕事や学校などの帰宅後に外す、という終日装用が多いでしょう。 また、スポーツをするときや休日など、あるシチュエーションのみコンタクトレンズを装用するという人もいます。 その場合も、装用後には必ずレンズを外すことになります。

連続装用タイプのコンタクトレンズの場合は、通常のコンタクトレンズとは異なります。 特徴として、1週間~1か月程度、コンタクトレンズを外さずに過ごすことができるという点が挙げられます。 寝るときも装用したままで良いため、レンズを外さずに眠ることもでき、忙しい人や帰りが遅い人などには適していると言えます。 決められた日数が経ったらレンズを外して洗浄・保存し、期限が来たら破棄します。

ただし、人により連続装用できる日数が変わってくることがあるため、使用したい人は事前に眼科医で診断を受ける必要があります。 目の状態によっては、連続装用タイプのレンズが使えないこともあります。

今回は、コンタクトレンズの装用時間についてご紹介しました。 装用時間を正しく守り、目の健康を守りましょう。

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